ギコノマド

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今回の大雪災害でのTwitter利用について考える事

今回の大雪災害ではTwitterでの情報拡散が役に立ったと思います。

阪神大震災の当時と比べて、今はWebでの情報の発信、受信が比較的容易になりました。今回の大雪災害でもハッシュタグを使っての情報共有や情報受信は、個人からの発信が情報発信が元になっています。

ハッシュタグ #sanin_snow が生まれた経緯は以前書きましたので、今回は災害時の情報収集におけるTwitter利用についての私見を項目ごとに書いておきたいと思います。


① ハッシュタグの早期統一

1231日からの大雪で、各々がハッシュタグを使ってつぶやいておられました。自治体のハッシュタグ#tottori のような)だったり、各自の独自のハッシュタグだったりです。11日になって、はらっちさんが #tottori_snow というハッシュタグを使って情報を集約しておられましたが、島根側の情報も集約することなどから、 #sanin_snow ハッシュタグを立ち上げました。(11日午後153分立ち上げ:ツイログから確認)これを早期に拡散して情報を集約することになりました。今回のように早期にハッシュタグを統一することができ、拡散することができたことは大きな成果だと思います。

それから、例えば災害のハッシュタグ#saigai )などがありますが、今回はあえてそれは使わないようにしました。全国的なハッシュタグだと、正確な情報の抽出がより難しくなるからです。全国的な情報が流れ込みますから…。

今回のことは、ハッシュタグには地域性が絶対に必要だと実感した事例でもあります。


② ハッシュタグの拡散

これには山陰のTwitterのご縁が大いに役立ったのだと思います。山陰は比較的オフ会などが多いこともあって、実際に会ったことがある方々が多いのです。今回のハッシュタグの拡散に関わった中心人物は、ほぼ全員が顔見知りでした。そのためか、連携が素早く早期に統一と拡散できたのだと思います。しかも皆さんが拡散力が強い(発言力がある)アカウントの皆さんでしたし…。

また、各所の公式や準公式アカウントの方々(ネギ太さんとか)がハッシュタグを使ってツイートしていただけたので、ハッシュタグの認識が進んだと思います。


③ 現地からのツイート

これは携帯やiPhoneなどのスマートフォンが発達したことがあると思いますが、現地の人達から写真や動画などがTwitterを通して発信されてきました。これは現地の状況を知るのに大いに役立ったと思います。現地から新聞やテレビを使わないでも写真や動画を送れることはTwitterの魅力だと思います。

また、車や列車に閉じ込められた方々に状況を知らせる手段としても役立ったと思います。状況を発信すること、受信することができることがTwitterのメリットであったと思います。


④ 民間の限界

最も大きな問題は、情報を収集、集約しても我々民間人には出来ることが限られてくることです。しかも今回はお正月でした。公的機関に連絡をとってもつながらなかったり、情報が無かったりしたことが多いです。民間人がハッシュタグを立ち上げて拡散して、情報を集約したことは今回誇れることですが、民間の限界を感じたのも事実です。

さらに言うと、公式な情報は公的機関に頼るしかないわけで…。


⑤ RTリツイート)の問題

Twitterの機能のひとつにRTリツイート)があります。他の人の発言を多くの人に見てもらうために拡散する手段ですが、今回はこれが問題にもなりました。RTされると同じ発言がいくつもハッシュタグTLに並ぶので、本当に必要な情報を見落とすことがあるということです。RTを省く方法は( #sanin_snow -RT)のように-RTハッシュタグにつければいいのですが、これをするとRTされていても重要だったり、ハッシュタグが無かったのでハッシュタグの補完目的にRTした発言も見れなくなってしまいます。これについては仲間内では『ハッシュタグの補完はRTからTだけをとっておこなう』で統一したのですが、これは周知するべきだったと反省しています。


⑥ 公式RT botの開発

実は今回は、山陰Twitterの知り合いにお願いして、RTの付いていないハッシュタグ付きの発言だけを自動発信するbotの開発を考えました。しかしながら、早急に開発してもTLが荒れたりなどの問題が発生するおそれがあるため、開発は途中で中止になりました。

しかしながら、災害時にbotそのものは有効活用が可能なので、技術的な問題さえクリアされれば有効だっただろうと思います。


⑦ 自動投稿

定期的にbot投稿を利用したりしてハッシュタグの拡散や投稿時の注意事項などを周知していきました。我々もずっとTLを見ていることは出来ませんし、こういった時には自動投稿を利用するのも有効かもしれません。


⑧ 利用目的別のハッシュタグ

#sanin_snow ハッシュタグには応援のツイートなども多く寄せられました。本当に有難かったのですが、情報の集約という当初の目的とは外れてしまうので、応援のツイートは別のハッシュタグ #ganbariou_sanin にお願いすることにしました。目的別でハッシュタグを分ける必要があると実感しました。


⑨ 情報集約目的のはずが

情報集約目的のハッシュタグのはずが、政府・自治体・マスコミの批判に使用されたのも事実です。これについては、私自身はやむを得ないと考えることもありました。事実マスコミは今回の災害の報道を全くと言ってもいいぐらいに報道しませんでしたし…。批判の受け口としてのTwitterもあってもいいかなと考えたりもします。しかし、そのツイートが多くRTされてTLが見にくくなったりするのが問題でもありましたが…。


⑩ 情報の集約からの抽出

これは本当に助かりました。有志の方々が、togetter (http://togetter.com/li/84963)というサービスを使って情報を抽出してまとめてくださいました。これにより、より抽出された情報が見やすくなりました。本当に有難かったです。


⑪ 他のサービスとの連携

我々はTwitterを中心に活動してきましたが、mixiで大雪災害のコミュニティーを立ち上げた方がおられました。Twittermixiの双方の利点を活かして最大限の活用ができたと思います。


⑫ 投稿の注意点

多くの投稿が集まりますが、RTされるのもTwitterです。私が2日前に投稿したものが RTされて流れてきたり…。災害時の情報共有には時刻と日付を入力して投稿する必要があると実感しました。


色々と書きましたが、今回思ったことはひとまずこのあたりで…。またなにか思ったら書き足すかもしれません。

 

最後に…皆様、本当にありがとうございました。


【追記】
同様に今回のハッシュタグの立ち上げ、拡散に早期からかかわられた順光寺さんのブログをリンクしておきます。ご覧ください。
ソーシャルメディアを使った緊急時の情報共有についての個人的私見 (順光寺日記)

同じく、Twitterの仲間である、まつつねさんのブログです。
記録的な山陰地方の雪害とTwitter (セブンズデザインクラブ まつつねのブログ)